| 医科と歯科の区別 |
|
所属:医学情報社 山本 嗣信 医科と歯科は人の体を治療したり予防する点では、元来、区別がありません。 ただし制度上区別があります。まず教育制度です。医科大学と歯科大学・歯学部に分けられ教育されています。 また、法律制度で医師法と歯科医師法に分けられています。歯科は命に関わらないと言われた時代がありました。しかし治療中運が悪く、患者さんの呼吸が止ったりする「思いがけないアクシデント」があります。その時、歯科医師が「私は医者じゃないから」と救急車が来るまで、何もしないということは許されるでしょうか。 当然、同じ基礎医学も学んだ者として、歯科医師も救命救急措置は最低限施すべきです。そのために必要な教育(研鑽)・訓練に努めなければなりません。 歯科の特殊性とは何か? 歯科医師は、よく仲間内で「歯科の特殊性」と言います。 患者さんたちは、分かりにくいことですが、ここで言う特殊性とは、歯科治療には入れ歯(補綴・ほてつと読みます)があることです。金属やセラミックなどを用いて、失われた歯を再現・修復します。 現在、医科ではエピテーゼ呼ばれる「顔面の修復」をシリコンなどを用いて行っています。がんで失われた目や交通事故などで失った手・足(指)を修復しています。本物とそっくりに人工物で失われた人体を補う意味で歯科と同じです。 自費治療(自由診療)について 自費治療(自由診療)が歯科にはあります。保険があるのに、何故保険が適用されなにのか、当然患者さんたちには疑問があります。自費治療は国民皆保険がないアメリカに由来しています。 アメリカに留学した歯科医師たちが、最初に自由診療を日本に持ち込みました。ここで言う自由とは歯科医師の自由(裁量)のことです。 歯科医師の立場に立てば、納得できる治療、本当に患者さんのためになる良い歯科器材は保険外(自費)となります。基本的には患者さんの心からの納得が不可欠です。 後々のトラブルにならないためにも、是非、自費治療(自由診療)をお受けになる時は、説明を求め納得を得ることだと思います。 なお、保険で使用されている金属材料のなかには、金属アレルギーを起こすものもあります。その点についても確認しておくべきでしょう。 |