| 歯の健康は自らが守るもの |
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所属:でんこみ会員 小梶 弘美 私、67歳になりました。 歯科界の仕事に長く携わった関係から私の周りには優秀な先生方が多数おられます。しかし、紺屋の白袴とでも言いましょうか、なかなか歯科医院へは足が向かないのです。 何故歯科医院に行かないのかと申しますと、はっきり言って、私自身が歯のことを軽く考えていたからだと思います。私は若い頃は歯が丈夫であったためか、あまり、歯のことで悩むことはなく、歯磨きだけをしておけば、それで良し、と考えて、悪くなれば近くに優秀な先生がおられるといった安堵感もあって、自分で勝手に決めていたように思います。しかし、何かの切掛けで今まであった歯が失われて、初めて、歯の大切さを感じている今日この頃であります。 もう少し,早くやっておけば良かった。このように思っても実際はもう遅いわけです。これでは80-20(80歳で20本の自分の歯を残す。)は達成できないのではないかと、心細く思っているところです。現在、私は3本の歯を喪失しているわけですが、私が歯を失うことになった原因は、最初の歯は上の奥歯の遠心の歯茎の近くに出来たカリエスです。左上顎の7番ですから、器具が入らず、手の施しようがないため、残念ながら諦めました。つまり、道具が使えないのです。しかし、抜歯された歯をみて、その部分には確かにカリエスはありますが、根はしっかりしていて本当に惜しい気がいたしました。 しかし、右上顎と場所は違いますが同じ7番の同じ場所に出来たカリエスを私が師と仰ぐ先生が治療してくださっているのです。そのとき先生は言われました。今度駄目になったら、クラウンにしょうと、しかし、何とその歯が今日まで健在なのです。実に40年も壊れていないのです。なんと素晴らしい技術の持ち主だったのですね。このことは今更ながら驚きです。 そして、2本目を失った原因は歯の破折です。左下顎の6番です。歯に詰め物をして長い間、持ちこたえていたのですが、ある日、違和感があり、診ていただきますと、神経が侵されているため,根の治療を受けることになりました。長い間、問題を感じずに過ごしてきたものですから驚きました。きちんと治療が出来ていると安心していたのですが、歯の根の部分が感染したようです。今まで、神経を抜いた経験がありませんが、歯は神経を抜けば、枯れ木になり、弱くなることは知ってはいたのです。 あるとき、ガムを噛んだ瞬間に、不用意な圧力が加わり、詰めたものが脱落してしまったのです。これは大変だと先生に見ていただきましたが、歯が破折してしまっているため、残念ながら抜歯をしなければならなくなったのです。このときも抜歯した歯の根っこはしっかりしていましたから、大変惜しい気がいたしました。 そして、3本目が歯周病です。家内から「お口が臭いよ。」と言われて歯科医院へ行きました。右上顎の6番の舌側の部分の歯肉が炎症を起こし歯が動揺している状態で、何度か治療をしていただきましたが、このままでは歯を支える骨がなくなってしまうために抜歯をしなければならない羽目になってしまいました。 これも、歯周病の怖さは知っていたのですが、このようになっていることさえ知らないでいたわけですから、全く無知というか、歯のことを簡単に考えていたためで、誠に恥ずかしい限りであります。 お蔭様で、現在は欠落部分をブリッジにして、修復していただいておりますが、この状態を如何に長く続けられことができるかそこが心配なところです。 このようにして私は3本の歯を失いましたが、この結果からみて歯の治療について次のことが言えると思います。 ① 治療の部位が判っても治療が出来ないことがあること。 ② 根の部分の治療をした場合は歯が弱くなることがあること。 ③ 歯肉の病気は歯を失う原因になること。 つまり、いくら名医であっても治療で治せないことがあるわけですから、やはりそうならない前に歯科医院へ行くことが大切だと思います。 私も最近はこのことに気付き日々歯のメンテナンスに励みながら、3ヶ月に一度の歯科衛生士さんによるクリーニングと1年に1回の定期的なチェックを心掛けているところです。 (H.Kokaji記) |